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経済性検証、自社整備工場で搭載するニーズにも対応

家庭用エアコンのトラック搭載で特許、和歌山の運送会社

2015年3月23日 (月)

サービス・商品和歌山県紀の川市の運送会社、トランスポートホーエイはこのほど、大型トラック向けのアイドリングストップエアコン(冷暖房)「エコミー」を発売した。

同社は家庭用エアコンをトラックに搭載する特許を取得しているが、特許取得後6年かけて自社車両30台に家庭用エアコンを設置し、搭載ノウハウを蓄積、経済性を検証してきた。

エコミーは家庭用エアコンの室内機を運転席に設置し、室外機はトラックキャビン上かトラックフレームに設置、エアコン専用のバッテリーをトラックフレームに置き、補助バッテリーからインバータを介して交流変換し、エアコンを動かす。

エンジンの起動・停止でエアコンの自動停止・起動を制御でき、走行時の主バッテリー充電後の廃棄電力で補助バッテリーを充電する仕組み。

家庭用エアコンを車載することで、冷房・暖房の両方を同時に解決できるほか、年間を通して利用期間が長いため、初期投資の回収が早くなるメリットがある。

また、これまでの畜令式冷房装置より稼働時間が長く、マイナス2度程度の過酷な環境で連続8時間、春秋などの穏やかな環境下では連続30時間、バッテリーメンテナンスを規定通り行った場合の累計稼働時間は2800時間となる。

導入による効果として、大型トラックのアイドリングによるCO2排出ストップに加え、ドライバーの仮眠や休憩、荷待ち時に、エンジンを止めた状態でエアコンが利用でき、運転手の負担だった住宅地の騒音問題の解決につながるとしている。

同社の運送業務は中長距離でアイドリング時間が多いが、ほぼ1年で搭載費用を回収。概算の搭載費用はエアコン、バッテリー、バッテリーボックス、部品、工事費込みで45万円で提供する。

今後は提携整備工場の拡充を計画、車両台数が多く自社整備工場で搭載したいというニーズにも対応する。

■問い合わせ先
トランスポートホーエイ(担当:藤村氏)
URL:http://www.transport-hoei.co.jp/
メール:fujimura@transport-hoei.co.jp