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ヤマト運輸は3月31日、パシフィコ横浜の館内物流を総合管理する「パシフィコロジスティクスセンター」をパシフィコ横浜の運営会社「横浜国際平和会議場」（横浜市西区）と共同で4月1日に開設する、と発表した。
MICE施設へのビル・タウンマネジメントサービス導入は国内初の事例で、パシフィコ横浜とヤマト運輸は連携を強化し、展示会やコンベンションの運営に関連する物流をより円滑にサポートする体制を整える。
パシフィコ横浜は、年間1000件を超える国際会議や展示会などを開催する、国内有数のMICE施設で、展示会やコンベンションの開催前後には、販促品や印刷物などを搬出入する多数の配送業者が出入りし、周辺道路が混雑している。出展者は「希望する時間帯に荷物を受け取れない」、主催者は「開催準備が滞り、イベント運営が妨げられる」など、施設内の物流効率化が課題となっていた。
パシフィコロジスティクスセンターを開設することで、ヤマト運輸のビル・タウンマネジメントサービスを導入し、ヤマト運輸は配送業者の荷物を荷捌き所で預かり、施設内の配達や集荷を一括で行う。
パシフィコロジスティクスセンターは、パシフィコ横浜展示ホール2階のコンコースに開設し、施設点検日を除いて営業する。全国から発送されたヤマト運輸の荷物は、近隣の物流ターミナルに集約し、出展スペースや施設ごとに事前に仕分け、一括納品を行うことでよりスピーディーに搬入する。ヤマト運輸以外の配送業者の荷物も納品受付し、周辺道路や駐車場での待機車両を減らすとともに、荷物の配達状況を可視化することで一元管理する。
センターには専任スタッフが常駐し、搬出入のスケジュールや予測される物量など、事前に主催者と打ち合わせして宅急便、JITBOXチャーター便など、スムーズなMICE運営に向けた物流を提案する。
より利便性の高いMICE施設として「手荷物お預かりサービス」と「当日配送サービス」を提供。手荷物の一時預かりや、横浜市など首都圏のホテルへ当日配送、来場者や出展者は、荷物を持たずに手ぶらで快適に展示会やコンベンションに参加できる。
展示会やコンベンションの開催中に、搬入で使用した梱包資材を預かり、最終日に届ける新サービスも開始する。出展スペースを有効活用でき、預かった資材を出展スペースまで円滑に届け、スムーズに搬出できるようにする。
今後、ヤマト運輸はパシフィコ横浜と相互の連携を強化し、MICEの開催を物流の効率化で支援、施設利用者の利便性を向上させることで、展示会やコンベンションの開催数、来場者の増加を図る。
