大日本印刷、耐久性に優れた包装材料を発売

サービス・商品大日本印刷は6日、殺菌などに使用する高濃度アルコールなどの医薬品やアルカリ、酸、香料など刺激性の強い内容物に対して優れた耐久性を持つ「DNP耐内容物包材」（ラミキープ）を開発したと発表した。缶やガラス瓶に代わる包装材料として月内にも販売を開始する。

缶やガラス瓶から、より使いやすく廃棄が容易なプラスチックフィルムを使用したパッケージへの移行が進んでいるが、プラスチックのパッケージは高濃度のアルコールやアルカリ、酸、香料など、内容物の刺激の強い成分によってフィルムの侵食や貼り合わせてあるフィルムの剥離が発生し、内容物が漏れたり、開封しにくくなるといった課題があった。

これに対し、同社は耐久性に優れた包装材料の開発に取り組み、アルコール度数が70％程度の内容物に耐えられるDNP耐内容物包材を2007年に開発。今回、材料、製造方法の改良により、アルコール度数が99.5％まで対応できるよう、耐久性を高めることに成功した。

高濃度アルコールだけでなく、刺激の強いほかの内容物にも対応できる耐久性に優れた包材として提供し、医薬品や日用品メーカー向けを中心に2017年までに年間で10億円の売上を目指す。