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中型トラック「ふそうファイター」など2万台対象

三菱ふそう、対策「不十分」判明し再リコール

2015年4月10日 (金)

行政・団体三菱ふそうトラック・バスは10日、中型トラック「ふそうファイター」などで2013年に行ったリコールの対策が不十分だったことが判明したとして、10年5月28日からことし2月16日までに製造した2万274台に対象を拡大し、改めてリコールを開始した。

不具合が確認されたのは同社の中型トラックと大・中型バスで、エアコンプレッサの冷却水通路とエア通路の気密性を保つ「シートガスケット」の強度が不足しているため、ピストンの往復運動による圧力振動でガスケットに亀裂が発生するものがあるという。

このため、冷却水がエア通路に浸入し、最悪の場合はエンジンの出力が制限されたり、充分なエア圧が確保できなくなってブレーキ機能に影響を及ぼし、路上故障になったりといった可能性が確認された。

同社は対象の全車両に対し、エアコンプレッサヘッド一式を対策品と交換するとともに、ヘッドのエア通路に冷却水の浸入が確認できたものについてはエアコンプレッサのピストンとシリンダライナーを新品に交換、エアドライヤのオーバーホールを実施する。

また、エア系統の点検で冷却水が混入している場合は、エア系統を清掃した上で不具合部品を新品に交換する。