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日本ガイシ、車載用NOxセンサー向け素子の生産増強

2015年4月14日 (火)

拠点・施設日本ガイシ、車載用NOxセンサー向け素子の生産増強日本ガイシは13日、車載用の高精度NOxセンサーの需要拡大に対応するため、基幹部品の素子の生産能力を増強すると発表した。

石川工場(石川県能美市)に製造子会社NGKセラミックデバイスの素子工場を新設し、2017年4月から生産を開始する。

NOxセンサーは、世界的なディーゼル車の排ガス規制強化に加え、欧州でNOxセンサー搭載率や搭載本数が増加していることを受けて拡大しており、同社はNOxセンサーの年間生産能力を現在の700万本から10月までに1000万本超に引き上げる設備増強を進めているが、今後さらに需要が拡大して生産能力を上回る見通しとなっている。

同社は現在、NOxセンサーの素子をNGKセラミックデバイス(愛知県小牧市)で生産し、NOxセンサーの組み立てを名古屋事業所とポーランドの製造子会社NGKセラミックスポーランドで行っているが、素子はNOxセンサーの基幹部品のため国内生産を維持する方針を掲げている。

また、BCP(事業継続計画)の観点から自然災害などの不測の事態に備えて生産拠点を分散し、安定供給を図るため、石川工場の敷地内にNGKセラミックデバイスの素子工場を新設することとした。

設備投資額は83億円、年間生産能力は700万本で、17年4月から生産を開始する。

■新工場の概要
名称:NGKセラミックデバイス石川工場(仮)
所在地:石川県能美市能美1(日本ガイシ石川工場敷地内)
敷地面積:3万平方メートル
延床面積:1万8300平方メートル
生産品目:NOxセンサー用素子
生産能力:700万本/年
投資額:83億円
着工:2015年9月
生産開始:2017年4月
従業員数:生産開始時100人(フル生産時170人)