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ワークマン、伊勢崎に初の買取型VMI物流拠点

2015年4月16日 (木)

拠点・施設ワークマン、伊勢崎に初の買取型VMI物流拠点ワーキングウェアとワーキング用品販売の小売フランチャイズチェーンを展開するワークマン(群馬県伊勢崎市)は16日、伊勢崎市に床面積1万坪の流通センターを新設するため、群馬県と用地の売買予約契約に調印した。

同社は熊本県から北海道まで全国で業界トップの749店舗を出店し、「プライドウェア」シリーズを中心とする自社開発(PB)製品が売上げの16.7%(前3月期)を占める。2016年3月期にはPB化率を20.5%に高め、今後5年で30%の達成を目指している。

PB品は中国や東南アジアで量産し、コンテナ数本単位で輸入するため、PB比率の上昇に伴って広い保管と作業場所が必要となるが、既存の伊勢崎流通センター(床面積7140坪)がフル稼働状態となっていることから、1万坪規模の新伊勢崎センターを建設することにしたもの。

既存センターには在庫回転率の低い製品を、最新の出荷用自動仕分け設備を設置する新センターには、動きの速い製品を保管する。近接する両センターを専用の10トン・トラックで1日数回往復することにより、在庫を一体的に管理する。

5年計画でPB比率は16.7%から30%に上昇した場合、国内メーカーからの仕入れ量はチェーン全体の販売量がPBの伸び以上に増えるのに伴って拡大し続けることから、今月から国内メーカーがワークマンの店舗在庫とセンター在庫を見て自ら納品量を決定し、出荷する形を取りはじめている。

同社はこれらを全量買い取り、自社センターに保管する国内初の買い取り型VMIとして運営する方針。

また、ワークマンが開発してメ―カーが使用する発注システムにはアルゴリズム自動選択型需要予測機能があり、メーカーは予測値を参考にして出荷量を決めるが、現在7人いる国内メーカーへの発注要員は、PBの輸入業務などに配置転換する。

同社は13年に滋賀県で竜王流通センター(床面積7180坪)を稼働させ、西日本の店舗に配送しているが、今後も効率性の観点から、新旧2センターを一体的に運営する伊勢崎と竜王の2拠点で全国の店舗物流をカバーしていく。

新伊勢崎センターの完成は17年2月で、土地取得と建設・設備費を含む総投資額は38億円程度になる見込み。