ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

住友三井オート、那須にリース車両用集積ヤード開設

2011年6月10日 (金)

話題住友三井オートサービスは10日、関連会社のスペイス・ムーブが東日本大震災の被災地ユーザー向けに、リース満了車を中古車リースとして供給する目的で集積ヤードを那須(栃木県那須町)に開設したと発表した。

 

被災地では復興に欠かせない自動車需要が急増している一方、新車供給は大幅な遅れが生じており、需給ギャップが大きくなっている。住友三井オートサービス、スペイス・ムーブは、かねてからリース満了車の中古車リース化に取り組んでいたが、被災地の自動車ニーズに即応するため、那須ヤードを開設した。那須ヤードは地元解体業者と提携して運営する。

 

ヤードには主に、東北6県でリース満了する車両の大半を集める。スペイス・ムーブでは車両状況、査定書を画像にし、「ultra」と呼ぶリース満了車の中古車リース販促システムに掲示する。この情報を住友三井オートサービスの震災支援センターを通じ、営業担当者に提供する。那須ヤードの車両は、被災地のユーザー向けに優先して供給される。

 

住友三井オートサービスでは、これまで東北の車両は神奈川県藤沢市のヤードに輸送していたが、那須ヤードを開設することにより被災地との距離を短縮し、納期を短縮できるほか、東北6県で使用された自動車であることに着目して「被災地のニーズに合う車両を揃えることが可能」としている。

 

また、以前は解体するかどうかを、走行距離や年式などにより機械的に判別していたが、提携先の解体専門家である「しのぶや」の目利きにより、「商品価値はなくとも利用価値のある車両を中古車として供給、安価で環境に配慮した中古車リースを提供できる」と強調。さらに、しのぶやの持つ販売用中古車を、中古車リースとすることも可能となる。これによりリース満了車に限らず、中古車仕入先の拡大を図る。

 

那須ヤードには約100台を常時在庫し、中古車商談が成立しなかった場合、スペイス・ムーブの入札会である「smap東京」に画像出品して、売却する。