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日通、下期の伸び悩み響き14年度鉄道コンテナ3.6%減

2015年4月23日 (木)

ロジスティクス日本通運が22日に発表した2014年度の鉄道コンテナ取扱い実績は、190万7784個で前期実績を3.6%下回った。上半期は94万548個で0.8%減(前年同期比)にとどまったが、下半期に入って落ち込みが加速し、6.2%減の96万7236個となった。

最大要因は自動車関連部品の現地調達化の進展と国内需要の落ち込み。上半期、災害廃棄物の輸送終了で微減、下半期は大型台風による東海道本線の土砂流入の影響や、昨年の消費増税需要の反動減で落ち込み幅が拡大した。

ただ、鉄道貨物輸送を取り巻く環境はトラックの運転手不足、トラック運賃騰勢による輸送力確保への不安、顧客の輸送コスト負担増に対する懸念への受け皿として、鉄道貨物輸送へのモーダルシフトの気運が高まっていると分析。

全国通運連盟の「鉄道コンテナお試しキャンペーン」の実績では、件数、個数ともに前年の3割増となったことから、今年度はモーダルシフトの追い風を拡販につなげる。

顧客サービスを高める取組みとして、コンテナ位置情報やオーダー情報などを提供している「鉄道コンテナNAVI」の高機能化を実施し、顧客満足度を向上させる。