センコー、ランテックM&A効果で売上4000億円目前

ロジスティクスセンコーが7日発表した前3月期決算は、ランテックの買収効果などで売上高が19.3％伸び、4000億円の大台が目前に迫る3984億4700万円となった。

外注費の高騰、商事・貿易事業での円安によるコストアップがあったものの、増収効果、料金改定、M&Aなどの増益効果、原油価格下落を受けた燃料費ダウンの影響で吸収、営業利益は12.6％の増益となった。

主力の物流事業は2736億6300万円と14.2％の増収。流通ロジスティクス事業部門で、大手飲料メーカーの物流業務受託、ファッション分野の物流の伸長、三協物流荷役と三協ロジスティクス、ランテックのM&A効果などがあり、ケミカル物流事業部門も新規受託、大型設備投資効果で堅調に推移。住宅物流事業部門では消費増税の影響による物量減少がみられた。

今期は自社車両勢力の拡大を目指してドライバーの計画的な採用に取り組むほか、社内に大型・中型・けん引の運転免許を取得できる教習所を開設する。これにより、自社ドライバーの育成を進めるとともに、社員が安心して働くことができる職場環境の整備を図る考え。

また、関東、東北などで新たな物流センターを開設し、ランテックと共同で3温度帯（冷凍・冷蔵・常温）物流の事業基盤構築に取り組む。海外では、東アジア、ASEAN、中央アジア、北米の4エリアで物流センターの開設や現地輸送事業の拡大に取り組み、事業強化を図る。農業ビジネスの拡大、ライフサポート事業の構築・整備に着手し、新規事業分野の創出にも注力する。

これらにより売上高4400億円、営業利益168億円、経常利益160億円、最終利益87億円を見込む。

［センコー］2015年3月期連結決算（単位：百万円）