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ヤマトロジ、オリックス環境の機密文書処理事業を取得

2015年5月7日 (木)

M&Aヤマトホールディングスは7日、傘下のヤマトロジスティクス(東京都中央区)がオリックス環境(東京都港区)の機密文書の処理・リサイクル事業「ECOボックス」を取得すると発表した。

オリックス、オリックス環境との間で同事業を譲り受ける吸収分割契約書を締結したもので、ヤマトロジスティクスは7月から自社の事業として提供を開始する。

ヤマトロジスティクスではこれまでもオフィスで発生する機密文書を専用ポストで安全に回収する「機密文書プロテクトポスト」、保管期限を過ぎた大量の機密文書をロールボックス単位で回収する「機密文書セキュアリサイクルパック」などを提供してきたが、機密文書の処理・リサイクルの市場規模は個人情報の保護意識の高まりを受けて現在の110億円から拡大傾向にある。

一方で、「機密文書専用の車両による回収」や「即日中の溶解処理」を求める金融関連などの事業者が増加している。

ヤマトロジスティクスは、オリックス環境のECOボックス事業を譲り受けることで、段ボール1箱から機密文書を回収・処理するサービス、東京23区内で専用車両を用いて機密文書を回収し当日中に処理を行うサービスを引き継ぐ。

また、機密文書を安全、確実に廃棄して欲しいというニーズに対応するためのラインナップを拡充し、機密文書処理・リサイクル事業の拡大につなげる考え。

取得事業の年間売上は2億4800万円で顧客数は7400社。今後は、ヤマトグループ各社が展開している機密文書処理・リサイクル商品・サービスを統合し、2016年度までに機密文書処理トン数で業界シェアトップを目指す。