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旅客鉄道会社で初、社内起業支援制度で誕生

阪神電鉄、渋沢倉庫・日本郵便と組み荷物預かり開始

2015年5月7日 (木)

サービス・商品阪神電鉄は7日、宅配便を活用した荷物預かりサービス「利創庫」(risoco、リソーコ)の提供を開始した。テスト運用で「システム面で一定のメドが立った」として、本格展開することにしたもので、渋沢倉庫、日本郵便と提携して提供体制を整えた。

同社はシステムの試験運用として2月22日から段階的に三省堂書店、紀伊國屋書店梅田本店と提携した書籍の預かりサービス「利創庫ブックス」、エフアンドエム(大阪府吹田市)と提携した書類の預かりサービス「利創庫ビジネス」などを試験的に実施していた。

社員が提案し、自ら事業運営する社内制度「起業支援制度」から生まれたものだという。

新サービスは宅配便を活用し、顧客に専用ボックス(段ボール)を送付。受け取った顧客は書籍などの荷物を封入・送付した後、荷物を倉庫で保管する。個人顧客が段ボール一箱から利用できる。

阪神電鉄、渋沢倉庫・日本郵便と組み荷物預かり開始

(出所:阪神電鉄)

阪神電鉄は顧客からの預入れ、返却などの注文の受け付けを担い、書店などのパートナー企業が顧客にサービスの利用を促すほか、宅配会社、倉庫会社などと提携してサービスを展開していく。今後は提携先を増やし、書籍・書類以外の物品に対象を広げていく考え。

本格稼働に伴い、5・6月に倉庫に預け入れられた段ボールを対象に保管料3か月無料キャンペーンを実施する。