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貨物コンテナの共同利用も検討

ハイアールアジアと東芝ロジがフィリピンで共配

2015年5月8日 (金)

荷主ハイアールアジア(東京都千代田区)は7日、東芝ロジスティクスとフィリピン・マニラ地区で小売店向けの共同配送を2月から試験的に導入し、3月から本格的に運用を開始したと発表した。6月からは同地区で貨物コンテナの共同利用をテストする。

今後、ハイアールアジアは日本と東南アジアで東芝ロジスティクスやほかの企業と共同配送に取り組み、効率的な物流体制の構築とコスト削減を進める。

3月から本格運用を開始した小売店向けの共同配送では、マニラにそれぞれ物流センターを構えていたハイアールアジアと東芝ロジスティクスが、冷蔵庫など家電製品の配送先が同じ小売店で同じ配送条件も多いことに着目。

トラック積載率の向上を図るため、両社で共同配送の可能性を検討し、2月からのテスト導入を経て本格運用に至った。

また、6月からは貨物コンテナの共同利用を実施する方向で最終調整を行っている。両社の物流拠点が距離的に近いことから、ハイアールアジアがマニラ市の倉庫で荷降ろしした後のコンテナを東芝ロジスティクスの拠点に回送し、東芝ロジスティクスがそれを出荷用コンテナとして活用する。

これまでハイアールアジアでは、マニラ市の白物家電を保管している倉庫にタイなどからの輸入品をコンテナに積んで運搬し、その後は何も積んでいない状態でマニラ港に回送。東芝ロジスティクスでも、輸出品をコンテナに積み込むためにマニラ港からマニラ市の工場まで何も積んでいない状態で回送していた。

両社は今後、コンテナの種類を共通化するなど貨物コンテナの共同利用の対象となるコンテナの数を段階的に増やしていくとともに、フィリピン以外での運用も検討する。

ハイアールアジアは今回の共同配送、貨物コンテナの共同利用のノウハウを活かし、ほかの企業との連携も検討する。