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東洋建設、カンボジア主力港の多目的化工事に着工

2015年5月8日 (金)

国際東洋建設、カンボジア主力港の多目的化工事に着工東洋建設と前田建設工業はこのほど、カンボジアでシハヌークビル港多目的ターミナル整備工事に着工した。

両社は昨年11月、シハヌークビル港湾公社から51.3億円(JV総額)で工事を受注していた。同事業は日本政府が独立行政法人国際協力機構(JICA)を通じて供与する円借款で実施される。このうち東洋建設の受注額35.9億円で、2017年7月の竣工を目指す。

シハヌークビル港はカンボジア唯一の大水深港で経済活動の拠点港となっている。経済成長に伴い取扱貨物量は毎年10%を超えて増え続けているが、コンテナ貨物以外の一般・バルク貨物は小規模な既存埠頭で取り扱っていることから、需要の増加に対応できない状況にある。

今回の工事は、こうした課題に対応するためバルク貨物埠頭やオイルサプライベースからなる多目的ターミナルを整備するもので、貨物取扱能力の向上によって貿易を増やし、経済発展につなげることが期待されている。

■工事の概要
工事名:シハヌークビル港多目的ターミナル事業(円借)
発注者:シハヌークビル港湾公社
施工者:東洋建設・前田建設工業共同企業体
施工場所:カンボジア・シハヌークビル市
工期:2015年1月6日-2017年7月6日
浚渫工事:180万立方メートル
岸壁工事:多目的ターミナルバース(-13.5メートル)330メートル、石油補給基地バース(-7.5メートル)200メートル
護岸工事:122メートル
埋立工事:35万立方メートル
ヤード整備、電気、設備工事