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15年3月期決算

ニチレイの低温物流、車両調達コストアップし減益

2015年5月12日 (火)

ロジスティクスニチレイが12日に発表した前3月期決算のうち、低温物流事業はトラック乗務員の不足など人材確保難が顕著になり、車両調達コストや電力料金コストの上昇が響いて営業利益が2億1000万円(2.4%)減少した。

国内では咲洲物流センター稼働(2014年10月)に伴い、大阪圏で保管能力と輸配送機能を拡充。前の期に稼働した東扇島2期棟、北九州TC、既存顧客の取扱いが拡大したTC事業がけん引するとともに、物流効率化案件の新規受託も寄与して増収となった。

一方、車両調達コストの高止まりや電力料金が増加し、運送効率を高めるなどコスト吸収策を進めたものの、国内物流の利益は4.4%減少した。

海外(2014年1-12月)では、欧州で運送需要を着実に取り込み小売店向け配送業務が拡大。ユーロ高も手伝って増収となった。しかし、港湾地区ではチキンや輸入果汁など主力商材の在庫減少が響き、利益が減少した。

今期は売上高1837億円(3%増)、営業利益91億円(4.3%増)を見込む。

[ニチレイの低温物流事業]2015年3月期連結決算(単位:百万円)

 2015年3月期2014年3月期増減 
売上高
178,322168,3615.9%
営業利益
8,7258,936-2.4%