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ラクーン、DMSと連携し輸出販売サービス開始

2015年6月10日 (水)

ECラクーン(東京都中央区)は10日、同社が運営する小売店向け仕入れサイト「スーパーデリバリー」が8月25日から越境ECとなる輸出販売サービスをスタートする、と発表した。

ラクーン、DMSと連携し輸出販売サービス開始

(出所:ラクーン)

サービス名は「SDエクスポート」で、日本企画や日本製の商品を海外の小売店・企業に輸出販売するサイトとして、今後134か国以上の小売店・企業へ卸販売できるようになる。

サービス開始に際し、ラクーンは商品を販売するメーカー側の配送業務を簡潔にするため、物流代行サービスのディーエムエス(DMS)のサービスを利用する。

DMSのサービスを利用することで、DMS側が商品保管管理から出荷作業までの物流すべてを代行するため、スーパーデリバリーを利用するメーカーはサイト上で海外小売店からの注文を受けると、専用伝票を貼って日本国内にあるDMSの倉庫に商品を送るだけで、134か国以上の小売店・企業に対する卸販売が可能となる。

ラクーン、DMSと連携し輸出販売サービス開始

(出所:ラクーン)

海外小売店・企業からの代金回収はラクーンが代行するため、未回収を防ぎ100%の支払いを保証する。また、ウェブ上での商品説明など言語対策は翻訳機能によるサポートを行う。

これまで海外の小売店や企業がスーパーデリバリーを利用して商品を仕入れるためには、日本国内に荷物の受取拠点があることが利用条件となっており、国内の小売店と同様に消費税が加算されていた。

こうした条件でもスーパーデリバリーに登録している海外小売店・企業の数は年々増加しており、購入店舗数と流通額も伸長。特に海外小売店・企業の流通額は4年前と比べて3倍以上増えている。

SDエクスポートでは、ラクーンが輸出者となるため、海外小売店・企業は国内に受取拠点を持たず免税で仕入れることができる。これまで海外に向けたスーパーデリバリーのプロモーションは行っていなかったが、今後は積極的に行う、としている。

今回のSDエクスポート開始に合わせ、輸出販売の専属チームを企画開発部に新設。10日から海外小売店の集客活動としてサービス利用の事前受付を開始する。