ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

主要60社内航輸送、4月の貨物船輸送量8%減

2015年6月11日 (木)

調査・データ日本内航海運組合総連合会(内航総連)が10日にまとめた内航主要オペレーター(60社)の輸送動向調査によると、4月の貨物船輸送量は1725万トン(前年同月比8%減)と前年実績を下回った。油送船(タンカー)の輸送量は1077万1000トン(kl)で1%増えた。

貨物船に分類される貨物のうち、鉄鋼は減産の影響で14%減少、原料もセメント工業の定修や国内販売の落ち込みから5%減少した。燃料は石炭火力発電所の定修や輸送トラブル発生で5%減少した。

紙・パルプは販売不振で生産調整輸送量の減少が見られ9%減少した。雑貨は冷凍食品、飲料、プレキャスト・コンクリート、護岸コンクリート、イベント部材の輸送が堅調で4%増加した。

自動車は消費税増税後の販売不振から10か月連続で前年割れが続き9%減少した。セメントは四国、中国、九州地区で過剰在庫による販売の落ち込みで輸送は低調で、9%減少した。

タンカーはが高温液体21%増、ケミカル10%増、耐廃食6%増、高圧液化3%増、黒油3%増加したものの、白油は1%減少した。黒油はLNG火力発電所のトラブル・定修や石炭火力発電所の定修で需要が増加した。白油は販売不振を背景に、ガソリンや軽油の減産や東南アジアの製油所が定修となり、製品を輸出に振り替えた結果、輸送量は減少した。