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常石造船、シリーズ4隻目の3.5万トン型貨物船引渡し

2015年6月12日 (金)

荷主常石造船(広島県福山市)はこのほど、フィリピンのグループ会社、ツネイシ・ヘビー・インダストリーズ・セブが3万5300トン型ばら積み貨物船シリーズの4隻目を竣工し、船主に引渡したと発表した。

3万トンクラスの中では汎用性を重視した全長177メートルとコンパクトなサイズで、柔軟に寄港地を組み合わせることが可能。4機のデッキクレーンを搭載し、開口面積の広いハッチカバーと貨物艙に鉄鋼製品の輸送に適したセミボックス型ホールドを採用することで、貨物の荷役作業がしやすくしたほか、荷役効率とメンテナンス性も高めた。

プロペラ前部に取り付け、水流を整えることで推進効率が向上する複数の翼型構造物「MT-FAST」や、プロペラの推進効率を高めるTOP-GR(トップギア)技術で開発した高効率で低振動のプロペラなど、船体形状の改善や省エネ技術の投入によって、燃費効率を向上させた。