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英ジャガー、脳波で運転中の注意力計測する取り組み

2015年6月19日 (金)

サービス・商品英ジャガー・ランドローバーは18日、ドライバーのストレスや集中力の低下などで引き起こされる事故発生件数を低減させるための新しい安全技術を開発し、その研究概要を公開した。

(出所:ジャガー・ランドローバー)

(出所:ジャガー・ランドローバー)

同社のこの「MindSense」(マインド・センス)研究プロジェクトは、スポーツ、医療、航空宇宙分野の高度な技術を活用し、ドライバーの脈拍、呼吸、脳の活動状態をモニタリングして、ストレスのかかり具合、疲労や集中力低下の度合いを測定する。

英国に拠点を置く研究チームは、ドライバーが運転中に道路から目を離す時間を減らす革新的な技術、アクセルペダルの振動を通じてドライバーとコミュニケーションをとる方法などにも取り組んでいる。

「私たちが取り組んでいる新しい研究のひとつに、ドライバーの注意力と集中力を脳波からどのように測るかということがある。たとえドライバーが前を向いていたとしても、集中力が欠けていたり、物思いにふけっている状態では、運転に注意を払っているとはいえず、警告表示や音に気づかず、歩行者を把握できない可能性もある。私たちはそうした状況を特定し、事故発生を防止できるかを検討している」(リサーチ&テクノロジー担当ディレクターのウルフガング・エップル博士)

プロジェクトは主に(1)マインド・センス(2)ドライバーの体調をモニタリングするウェルネス・シート(3)空中操作を感知するインフォテインメント・スクリーン(4)触覚アクセルペダル――などで構成している。