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物流連、大規模建築物の物流配慮で数値基準提示へ

2015年6月23日 (火)
物流連、大規模建築物の物流配慮で数値基準提示へ

(出所:日本物流団体連合会)

ロジスティクス日本物流団体連合会(物流連)は23日、2020年東京オリンピックの開催に伴う大規模施設対策などを話し合う小委員会を18日に開催したと発表した。

今回の小委員会では、3月にまとめた提言をより具体化させるため、新たに建築・設計に携わる複数の専門家を招き、活発な議論を行った。

物流連、大規模建築物の物流配慮で数値基準提示へ

▲プロロジス、福永部長(出所:日本物流団体連合会)

プロロジスの福永健一氏(コンストラクション・マネジメント部長)は、大型物流施設センターの設計に際して物流業務にどのような配慮を行っているか、事例を紹介しながら説明した。

座長の苦瀬博仁・流通経済大学教授は、3月に行った提言で「物流業務を行う上で課題がある」とされた入り口の高さ、荷さばき場・駐車スペース、貨物用エレベーター、館内動線について、具体的な設計改善の考え方を示した。

物流連、大規模建築物の物流配慮で数値基準提示へ

▲日通不動産、平野取締役(中央、出所:日本物流団体連合会)

また、建築・設計に長年携わってきた日通不動産の平野哲司氏(取締役)は、大規模建築物の設計業務と行政側との設計協議などの手順を説明。物流事業者側が、物流に配慮された設計を実現するために「建築物の設計担当者と、どのようなタイミングで、どのような事項を協議していけばよいのか」について解説した。

今後は「物流業務に配慮した大規模建築物の在り方」について、具体的な施設の基準などを数値を用いて明らかにし、中間報告を取りまとめる作業を進める。