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東洋ゴム、中国で鉄道部品生産へ

2011年7月5日 (火)

拠点・施設東洋ゴム工業は5日、無錫市美峰橡コウ制品制造有限公司(美峰ゴム)と合弁で、鉄道車両用部品として空気ばね、防振ゴムを製造、販売する新会社「無錫東洋美峰橡コウ制品制造有限公司」を江蘇省無錫市に設立すると発表した。

 

中国では鉄道事業市場が急速に拡大しており、事業進出を目指していた東洋ゴムと新事業への参入をめざしていた美峰ゴムの展望が一致し、合弁による鉄道車両用部品の新会社設立に至ったもの。

 

東洋ゴムでは「中国での鉄道事業だけでなく、モーダルシフトへという世界的な社会変化の流れに貢献できるものと考えている」としている。

 

中国政府は、中長期鉄道網計画として2020年までに総額約5兆元(約65兆円)以上の投資を行なうことを発表しており、中国の近隣諸国との鉄道網による物流ネットワークも着々と計画されている。

 

東洋ゴムは、日本国内でJRグループ各社の在来線、最新型の新幹線「N700系」などに向け、鉄道車両用防振ゴム装置(空気ばね・防振ゴム)を開発、納入しており、欧州、北米、中国などグローバルに供給先を広げている。

 

合弁会社は、東洋ゴムが51%、美峰ゴムが49%を出資し、10月に設立、2012年6月から生産を開始する。15年3月期に売上高1億人民元(約12億円)を目指す。