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阪急阪神HD、シンガポールに9階建て物流倉庫を建設

2015年7月1日 (水)

ロジスティクス阪急阪神ホールディングスは1日、阪急電鉄、阪神電気鉄道が共同で設立した現地法人「阪急阪神プロパティーズシンガポール」を通じ、シンガポール西部地区で新たに物流倉庫を建設すると発表した。投資額は6500万シンガポールドル(59億1765億円)。

阪急阪神HD、シンガポールに9階建て物流倉庫を建設

6月にシンガポール政府から土地使用の許可を得たことで、今秋に着工、2017年春頃から運営を開始する計画が動き出した。

阪急阪神HD、シンガポールに9階建て物流倉庫を建設このプロジェクトは、国際物流ネットワークのハブとして高い優位性を持つシンガポールで、同社グループ最大規模となる物流倉庫を建設・保有するもの。建物はRC造9階建てで、延床面積は4万8000平方メートル。

同国内外で物流業務を担う現地法人「阪急阪神エクスプレスシンガポール」が主要テナントとして入居し、顧客ニーズに対応した高機能で高品質なロジスティクスサービスを提供する拠点として運用する。

(出所:阪急阪神ホールディングス)

(出所:阪急阪神ホールディングス)

同社グループの国際輸送事業のなかで、新倉庫をASEAN地域のハブ拠点に位置付けるとともに、チャンギ国際空港に隣接する既存倉庫(賃借物件)とあわせてロジスティクスビジネスの規模と業容を飛躍的に拡充し、域内物流需要に対応する。

不動産事業としては、インドネシアで建設中の物流倉庫に続いて新倉庫がASEAN地域で2件目の物流倉庫となる。

現地はシンガポール市内や既存の港湾地区への接続性に優れ、マレーシア第二連絡橋に近い。同国政府が2027年をメドに整備を進めるトゥアス新港へ近接し、周辺エリアの中でも物流拠点として高い競争力を持つ。

また、施設内では高い生産性を実現するため、上層階に通常のラックシステムより狭い通路とすることで、収納力と作業効率がアップする「VNAラックシステム」を導入。

低層階に空調フロアを設置し、冷蔵設備の導入も可能な設計とすることで、電子部品、医療・ヘルスケア機器、医薬品、リテール系商品(最終消費財)、eコマース商品などを中心に、多様な顧客のより高度な物流ニーズに対応できる仕様とする。医療機器物流管理基準(GDPMDS)などの品質システムを通じて一貫した物流を提供できる体制を整える。

■施設概要
所在地:JALANBUROH(ジャランブロー)
敷地面積:1万9200平方メートル
延床面積:4万8000平方メートル(RC造9階建て)
着工:2015年秋
竣工:2017年春
建設費:6500万シンガポールドル