ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

辰巳商会が開発協力

アクティブリンク、物流現場向けロボットを9月発売

2015年7月3日 (金)

サービス・商品アクティブリンク、物流現場向けロボットを9月発売00パナソニックの社内ベンチャー制度で設立されたアクティブリンク(奈良市)は2日、物流現場で重量物の上げ下ろしなどの荷役作業に伴う身体負担を軽減する補助器具「アシストスーツAWN-03」を9月に発売すると発表した。

アシストスーツAWN-03は体に装着して使用するロボットで、体幹の動きを位置センサーで検出し、動作意図に合わせて腰部のモータを回転させることで、荷役作業時の腰への負担を軽減する仕組み。同社は物流、ものづくり、建設・土木分野での利用を想定している。

港湾運送事業者の辰巳商会が協力して開発した機能試作機AWN-02をベースとしており、AWN-02を用いた実証実験を通じて得た作業現場の知見を反映した。

AWN-02のデザインを大幅に見直し、パナソニック製小型高出力モーター、炭素繊維素材を用いた樹脂ギアを採用することで、装着時の重量バランスの最適化とアクチュエータユニットの軽量化を両立。

ギアに使用している新開発の炭素繊維素材は、最長で5ミリ程度の長さを保ったまま射出成型することで、アルミニウムに近い強度を確保しながら、重量は従来の金属製に比べて50%の軽さを実現した。

また、スムーズに動作できるようアルゴリズムを改善。腰部の位置センサーで検出した姿勢や動きから、荷物の持ち上げを補助するモードや、上体を保持して荷物の搬送を補助するモードなど、自動で動作モードを切り替える。

使用者がスイッチなどで操作することなく、動作に追従してAWN-03の挙動モードが切り替わるため、より効率的に作業を行うことができる。