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清水建設、超低収縮コンクリートでひび割れ防止効果

2015年7月3日 (金)

拠点・施設清水建設、超低収縮コンクリートでひび割れ防止効果清水建設は2日、いすゞ自動車の新研修センター「ものづくりサービストレーニングセンター」(神奈川県藤沢市)の擁壁に適用した超低収縮コンクリート「ゼロシュリンク」で優れたひび割れ防止効果を確認した、と発表した。

擁壁は打設後、半年以上が経過しているが、擁壁表面にひび割れの前触れとなるヘアクラックなどの性状変化が確認されなかった。

ものづくりサービストレーニングセンターは、分散していた研修機能の集約と「ものづくり力の強化」を目的に、2014年12月に竣工した。ゼロシュリンクを初適用した鉄筋コンクリート製の擁壁は、幅15メートル、高さ4メートル、厚さ0.31メートルで、センターのエントランスに続く外階段に沿って設けられた。

2012年の開発後、技術研究所の新材料実験棟と多目的実験棟の低層階床・外壁に打設した230立方メートルのゼロシュリンクは、すでに2年以上が経過しているが収縮ゼロの状態を維持している。

同社は今後、意匠を優先するコンクリートの打放し壁や機能性が重視される倉庫・工場などのスラブへの適用が増えると期待している。