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31億円限度に無償資金協力

JICA、トーゴ・ロジスティクス回廊強化を支援

2015年7月9日 (木)

拠点・施設国際協力機構は、アフリカ・トーゴで橋梁建設を通じた国際物流網の強化を支援するため、同国政府と31億2500万円を限度とする無償資金協力の贈与契約を締結した。無償資金協力の対象は「カラ橋、クモング橋建設計画」。

トーゴ政府は現在、水深が深い天然の良港がある同国南端の首都ロメから北部で国境を接するブルキナファソまでをつなぐ「トーゴ・ロジスティクス回廊」の整備を進めており、今回の資金協力によって同回廊の強化を図る。

トーゴ・ロジスティクス回廊は、主にロメからブルキナファソ国境までの同国を南北につなぐ国道1号線と、1号線上にあるトーゴ中部の都市ソコデから西側に分岐して再度国道1号線に合流する国道17号線で構成。1号線の北部は、急曲線や急勾配の山岳道路区間が多く、円滑な交通に支障を来たしているため、代替道路として17号線が重要な役割を果たしている。

しかし、17号線を横切るカラ川には沈下橋しか現存せず、クモング川には橋梁がないため、半年以上におよぶ雨期の期間は車両が通行不能となっている。

こうした状況を改善するため、計画ではカラ川、クモング川に対してそれぞれ橋梁を建設し、17号線の輸送能力を向上させ、国際物流網としてのトーゴ・ロジスティクス回廊の強化を図る。

これにより、17号線が年間を通じて通行可能になるとともに、乾期の通行時間も現在の所要時間から70%短縮。さらに、トーゴと国境を接するブルキナファソ、内陸に位置するマリ、ニジェールとの物流の円滑化が見込まれる。

■トーゴの位置
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