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日産、九州で一貫物流体制整え累計1500万台突破

2015年7月10日 (金)

荷主日産自動車は9日、九州での生産累計台数が1975年4月の生産開始以来、1500万台に達したと発表した。

立ち上げ当初はエンジンを生産し、1976年から車両(ダットサントラック)の生産を開始。九州で最も歴史ある自動車生産工場として、その後も多くのモデルの生産を手がけることで生産台数を伸ばし、92年11月に累計500万台、04年12月に1000万台に達し、ことし5月に1500万台を達成した。

92年には、「働く人」にやさしい快適な労働環境を実現した最新鋭の工場として第2工場が稼働。00年には、国内専用埠頭に加え、専用外航埠頭がオープンし、国内・海外向け車両とも生産・車両保管・船積みを同一敷地内で行う体制を整えた。

一貫した生産・物流を実現したことで効率が大幅に向上し、10年には、「多品種混流生産ライン」を得意とする関連会社の日産車体九州が稼働を開始。九州は日産の国内生産の半分以上を占める、重要な生産拠点となった。

11年には、独立した事業会社として日産自動車九州を設立し、効率的な部品調達と物流の徹底など、九州地域の地の利を活かすことで、グローバルコスト競争力を持ったマザー拠点として、世界の工場をリードしている。

現在は、年間2500億円の部品購入を福岡県など近隣地区から行っているほか、県内の日産販売会社など日産グループ全体で8000人の従業員を雇用している。