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日本郵船、海難事故想定し模擬会見

2011年7月13日 (水)

話題模擬会見の模様日本郵船は13日、同社運航のばら積み船「フロンティア・ディスカバリー」で海難事故が発生したとの想定で模擬記者会見を行ったと発表した。

 

同社グループでは、1997年7月に発生した大型タンカー「ダイヤモンド・グレース」の油流出事故を教訓として、毎年7月1日から1か月間、すべての社員に安全運航の重要性を再認識させるキャンペーンを行っており、今回の模擬記者会見もその一環として実施した。

 

模擬記者会見では、同社運航のばら積み船「フロンティア・ディスカバリー」(9万1508総トン)が東京湾入口の千葉県館山市西方約16.5キロ付近を航行中、遊漁船と衝突した結果、相手船は沈没したとの想定で実施した。

 

フロンティア・ディスカバリーからは、燃料油の流出はないものの、相手船から油の流出が確認され、事故で相手船に乗っていた乗客・乗組員9人のうち5人は救助されたが、その後うち3人の死亡が確認され、残り4人が行方不明として、事故発生後、本船からの一報により社内に事故対策本部を立ち上げた。

 

事故に関する情報収集を海上保安庁など関係各所経由で実施したという想定のもと、情報開示の準備を開始し、本社で模擬記者会見を実施。工藤泰三社長と赤峯浩一常務経営委員が模擬記者会見で対応した。事故発生以降の情報をもとにニュースリリースや記者会見を通じ、社会へのスピーディーで正確な事故の説明の重要性を再確認した、としている。