トヨタと日野、東京都で燃料電池バスの実証実験

サービス・商品トヨタ自動車と日野自動車は24日から30日にかけて、東京都で燃料電池バス（FCバス）の実証実験を実施する。

具体的には、燃料電池自動車（FCV）「MIRAI」（ミライ）向けに開発したシステム「トヨタフューエルセルシステム」（TFCS）を搭載したFCバスで、非常時を想定した外部電源供給システムの公開給電実証と、路線バスなど公共交通としての実用性を確認する走行実証を、東京都の協力を得て実施する。

大都市での非常時の給電機能の実用性や、都内道路環境での走行性能を検証することにより、FCバスの技術開発を着実に推進していく。

トヨタでは「水素を燃料として自ら発電して走るFCバスは、将来の水素社会実現に寄与する輸送手段として期待されている」として、日野とともにFCバスの市場導入に向けた技術開発を加速させる。

使用する車両はトヨタと日野が共同で開発したFCバスで、日野のハイブリッドノンステップ路線バスをベースに、MIRAI向けに開発したTFCSを搭載。出力を高めるためにFCスタック、モーターなどを2個搭載するほか、高圧水素タンクを8本搭載し、バス用に最適な設計を施した。TFCSをトヨタ、シャシーなどバス本体を日野が担当する。