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中国運輸局、当直船長酒気帯びで安全確保命令

2015年7月28日 (火)

ロジスティクス中国運輸局は28日、千葉県市川港内で押船が5月21日に座礁事故を起こした際、航海当直中だった船長が酒気帯び状態にあったとして、同船を所有する中根海運(山口県周南市)に対し特別監査を実施し、安全確保命令を出したと発表した。

海上交通でも酒気帯び状態での当直は「航行の安全性に重大な影響を与え、事故の発生原因になる」として、船員法などで全面的に禁止されている。

28日に同運輸局海上安全環境部が行った行政処分では、中根海運に対し、安全管理部門の社員と船員に酒気帯び当直の禁止教育を早急に実施し記録すること、その後も定期的に実施することを命じた。

また、所属船全船に有効なアルコールチェッカーを備え付け、航海当直前に必ず計測・記録するなど、酒気帯び状態での航海当直を確実に防止するための具体策を講じることと、現地でも実質的に運航管理を行うことができる担当者を配置するなど、現地の安全管理状況を適時・的確に把握できるような体制を構築することも求めた。