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宮崎県、県産品の販路拡大でヤマト・ANAカーゴと連携

2015年7月29日 (水)
宮崎県、県産品の販路拡大でヤマト・ANAカーゴと連携

(出所:ヤマト運輸)

行政・団体宮崎県、宮崎銀行、ヤマト運輸、ANAカーゴの4者は29日、宮崎県産品の販路拡大を通して地域経済の活性化を図る連携協定を締結し、宮崎空港で調印式を行った。

連携協定により、それぞれが持つ資源を有効活用して県内の生産者や事業者に対し、国内外に新しい販売ルートを提供するなど、付加価値の高いビジネスを展開できるように連携していく。

同県では、宮崎銀が2013年10月に設立した「みやぎん6次産業化支援ファンド」を通じ、官民連携となって6次産業化に取り組む生産者や事業者を支援してきたが、農水産物など生鮮品を国内外へスピーディーに輸送する物流体制の構築や、海外販路の開拓が課題となっていた。

一方、ヤマト運輸とANAカーゴは2014年5月にパートナーシップを強化し、沖縄国際物流ハブを基点としたビジネスモデルの拡充、農水産品のアジアへの販路拡大、越境ECによる「産直・お取り寄せモデル」など、新たな市場の開拓に取り組んでいる。

今回の協定で、県は海外事務所などによるマーケット情報の収集、国内外での県産品のPR、販路拡大に積極的な生産者や事業者と海外バイヤーをマッチングさせる商談会の開催など、県産品の輸出促進を行う。8月には、香港で開催される「香港フードエキスポ」に宮崎県ブースを出展し、県産品のPRを行う。

ヤマトとANAカーゴは、アジアへ最短翌日に輸送するヤマトの国際間小口保冷輸送サービス「国際クール宅急便」などの輸送サービスを通じ、県産品の輸出拡大を支援するとともに、輸出支援セミナーの開催や輸出時に必要な書類の作成など輸出手続きの支援を行う。

また、国内でも新たな航空輸送・陸上輸送スキームを構築し、これまで翌々日配達となっていた首都圏へ翌日配達できるよう、輸送リードタイムの短縮を目指す。