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センコー 4-6月期、料金改定進み営業益6割増

2015年7月31日 (金)

ロジスティクスセンコーが7月31日に発表した4-6月期連結決算は、2014年10月にランテックを子会社化したことなどにより、売上高が19.4%増の1063億7000万円に拡大した。増収効果と料金改定の進捗で営業利益は60.8%の増益となった。売上高営業利益率は前年同期の2.7%から3.6%へと0.9ポイント改善した。

物流事業は、ランテックの増収効果、昨年受託した大手飲料メーカーや大手ガス販売会社の物流業務の期間差、積極的な拡販効果などで事業収入が22.3%増の743億600万円となった。

国内では4月に狭山PDセンター(埼玉県狭山市)を稼働させた。首都圏、東北、中部、関西をつなぐ物流拠点として日用品などのさまざまな商品を取り扱っており、8月からは大手スポーツチェーンの物流も開始する。

5月には成田空港近隣に成田ファッションロジスティクスセンターI(千葉県富里市)が稼働。成田地区でのファッション物流機能を強化するため開設したもので、「世界的なファッション通販会社」の日本法人から物流業務を受託したほか、複数のインポートブランド商品の物流も行う。このほかにも、首都圏でスポーツ用品メーカー、中部地区でドラッグストア、京滋地区ではホームセンターなどとの新たな取引を開始している。

海外では、中国で日系の自動車部品メーカーの中国国内幹線輸送、日系ケミカルメーカーの中国から日本への輸送業務を開始。タイではレムチャバン港に輸出入貨物を取り扱うレムチャバン物流センター(チョンブリ県)を稼働させ、ベトナムのハノイに駐在員事務所を開設した。

収益力強化策としては、車両・人材不足によるコストアップを見極めた料金改定を進め、自社車両勢力の増強に対する取り組みの一環として、大型、けん引などの運転免許を取得できる教習所の開設準備を進めた。

中間期の業績予想に対する進捗度は、売上高が49.2%、営業利益が52.6%、純利益が54.2%と順調に推移している。

[センコー]2016年3月期第1四半期連結決算(単位:百万円)

 2016年3月期第1四半期2015年3月期第1四半期増減 
売上高
106,37089,12519.4%
営業利益
3,8432,38960.8%
経常利益
3,7562,32061.9%
当期純利益
1,9521,40838.6%