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新日鉄など7社、冷間圧造用鋼線の合弁事業を強化

2011年7月28日 (木)

荷主サンユウは28日、新日本製鉄が主導する中国での冷間圧造用鋼線の製造・販売会社「日鉄特殊鋼棒線製品(蘇州)有限公司」(NBC中国)の能力増強を実施し、現地加工体制を大幅に拡充することに、同社の共同出資者である新日鉄、松菱金属工業、宮崎精鋼、豊田通商、メタルワン、日鉄商事とともに決定したと発表した。

 

NBC中国は2006年に設立、07年に操業開始したが、中国の自動車生産の伸びに支えられ、現行能力年産7000トンに対し、フル稼働となっている。今後も伸長が期待される中国での冷間圧造用鋼線需要に的確に対応するとともに、品質・コスト・デリバリー面での競争力をさらに高めることを狙いとして実施するもの。

 

酸洗・伸線・熱処理を備えた一貫新工場を建設することで、生産能力を年産4万2000トンまで増強する。冷間圧造用鋼線は、自動車用ボルト・軸受などの重要保安部品用材料として使用され、材質・寸法精度など厳格な品質管理が求められる。NBC中国の新工場は、2013年3月の稼働開始を目指す。投資額は27億5000万円。