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ロジスティクス伊藤忠商事は24日、中国子会社の大連新緑再生資源加工（大連新緑）を同国大手金属再生会社の斉合天地集団に売却するとともに、斉合天地の株式を一部引き受けると発表した。
同時に、香港で斉合天地と伊藤忠メタルズ、鈴木商会の3社間で日本、中国をターゲットとした総合リサイクル事業の共同会社を立ち上げることに合意した。
大連新緑は2010年10月に伊藤忠グループ・鈴木商会を主要株主として大連市長興島臨海工業区に総合リサイクル会社として設立。伊藤忠商事と鈴木商会は、大連新緑の成長には現地の有力パートナーが必要と判断し、斉合天地に全株式を譲渡、その操業・運営を引き渡すことにした。
また、斉合天地の株主としての地位を確保し、伊藤忠商事が得意とするトレードなどの領域に特化すること、鈴木商会の持つ先進的なリサイクル技術を生かした支援を行うことで、アジアでリサイクルビジネスを強化できると判断、一連の提携を推進することとなった。
伊藤忠商事では「今回の業務提携を通じ、4社それぞれの強みと大連新緑の加工能力を活かして国際的なリサイクルネットワークを構築していく」としている。
斉合天地は現在、中国国内、香港に4か所のリサイクル拠点を設営し、主に欧米から年間50万-70万トンの金属スクラップを輸入、鈴木商会は北海道に本店を含む25か所の事業所を展開し、道内全域でリサイクル事業を行っている。伊藤忠メタルズは全国81社のリサイクル事業者のネットワーク（伊藤忠鉄原会）を構築して鉄スクラップを取り扱い、海外とも金属リサイクルビジネスを展開している。
