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米OIA社、ディットーハンガー用いた輸送を開始

2015年8月31日 (月)
▲ディットー社のウェブサイト

▲ディットー社のウェブサイト

アパレル米国ポートランド(オレゴン州)に本拠を構える物流会社「OIAグローバル」は31日、小売業向けディスプレーの考案・設計を手がける「ディットー・サステナブルブランドソリューションズ」と共同で「ディットーで運ぶ衣類」と名づけた輸送・小売システムを作り出す、共同マーケティング契約を結んだと発表した。9月1日から提供を開始する。

ディットー社が製作した100%再生紙の繊維板で作られた「Ditto」ハンガーを用い、衣服をプラスチック製ハンガーにかけたまま輸送する従来の手段を効率化するもので、OIAグローバルの事業開発担当執行副社長を務めるスティーブ・エイカー氏は「このプログラムを使えば、小売業者は輸送や倉庫保管のコストを最高20%削減でき、持続性の面でも大きな進歩を達成できる」と話しているという。

OIAの発表によると、小売店のプラスチック製ハンガーは85%が捨てられ、毎年340億個ものハンガーがゴミとして埋められているという。

ディットー社の創立者で最高経営責任者(CEO)のゲーリー・バーカー氏は「使い捨てのプラスチック製ハンガーを輸送、販売、廃棄するために衣服1着当たり10セント近くもかかっており、小売業者は何トンものプラスチックゴミを埋め立てるために割増料金を払っていることになる」と話し、OIAグローバルと共同展開する輸送システムの優位性をアピールしている。