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富士電機、梱包食品を連続測定できる放射能測定システム

2011年8月1日 (月)

産業・一般製品の外観富士電機は1日、生産地からの集配・配送を行う食流通分野向けに、連続的に放射能を測定することができる食品放射能測定システムを発売すると発表した。農作物の集配や配送など大量の食品を取り扱う分野に適していることから、生産地の集配所や配送センターなどに販売する。

 

現在、食品の放射能量測定は、対象となる食物の細部まで切り取り、サーベイメーターで内部の放射能量を測定する前処理が必要なため、測定には多大な労力と時間がかかっており、抜き取り検査が一般的なため、全数の放射線量測定は、行われていなかった。

 

そこで、同社は「食に対する安全性への関心が高まる中、大量の食品を確実に検査できる放射能量測定装置が求められている」として食品放射能測定システムを発売することにした。同システムは、高感度ガンマ線検出器を採用し、食品をダンボールなどの梱包状態のまま、ベルトコンベアに載せ、連続で簡単に測定することができる。放射性よう素、セシウムについてもサーベイメーターなどの検査方法に比べ、約12秒と短時間で設定した基準値以下であるか判別する。

 

今月下旬から注文を受け付け、9月初旬から出荷を開始する。販売価格は430万円(税別)で、今年度500台の売上を見込む。

 

■問合せ先
富士電機
エネルギー事業本部原子力・放射線事業部
放射線システム統括部営業技術部
TEL:042-585-6024