NEC、マレーシアで光海底ケーブルを受注

国際NECは3日、マレー半島とボルネオ島を結ぶ大容量光海底ケーブル敷設プロジェクト「SKR1M」を受注したと発表した。ケーブルは2017年半ばから運用を開始する。

同社が受注したのは、マレー半島とボルネオ島の6都市・5区間を結ぶ総延長距離3700キロの光海底ケーブルで、マレーシアの大手通信事業者「テレコムマレーシア」、TTドットコムとNECの間で建設請負契約を締結した。

ケーブルは1波長あたり毎秒100キガビット（100Gbps）となる最新の光波長多重方式に対応しており、建設時の初期容量は毎秒4テラビット（4Tbps）となる。

NECは、過去40年以上にわたり海底ケーブルシステム事業を手掛ける海底ケーブルのトップベンダーで、地球5周分のべ20万キロを超える敷設実績があり、日本を含むアジア・太平洋地域で強みを持つ。特に、深海8000メートルの水圧に耐えられる光海底ケーブルは、日本で唯一製造可能なNEC子会社のOCCが担当している。

▲光海底ケーブル「SKR1M」の敷設マップ（出所：NEC）