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農水省、バター供給が需要上回る見通し

2015年9月25日 (金)

行政・団体農林水産省は25日、バターの今年度の生産量が増加し、供給が需要を上回る見通しとなっていることから、9月時点で追加輸入を行わないとの判断を発表した。

2015年度のバターの生産量は14年度に比べて増加、供給が需要を上回る見込みとなっている。また、年末の需要期に向けた取り組みとして、主要乳業メーカーが特に10月から12月にかけてバターの供給量を増やすことを計画。1月と5月に輸入を決定した1万2800トンが段階的に10月末まで輸入され、国内需要者に売り渡されることになっている。

特に、規模の小さい洋菓子店などでも直接利用できる、1-5キロに包装された冷凍バターなど2000トンについては、国内で流通を円滑化するため、輸入された時点で農水省が速やかに需要者に売り渡すよう指導することにしており、こうした状況を小売店、洋菓子店などに説明をして安心感を持ってもらうとともに、安定的な需給につなげたい考え。

今後の輸入判断について、同省は小売店におけるバターの販売状況や価格動向を注視し、「必要な場合には、機動的に対応する」としているが、現時点では「追加輸入が必要とは考えていない」としている。