ピックアップテーマ
調査・データ経済産業省が28日発表した商業動態統計調査結果（速報）によると、8月の商業販売額は36兆7370億円で前年同月と比べて0.3％減少した。 このうち卸売業は25兆1890億円（0.8％減）で、小売業は11兆5480億円（0.8％増）だった。季節調整済前月比は1.8％低下した。卸売業は0.4％低下、小売業は前年並みだった。
■卸売業、食料・飲料卸売業9.7％増加
卸売業を業種別にみると、鉱物・金属材料卸売業（前年同月比8.8％減）、その他の卸売業（7.1％減）、化学製品卸売業（5.4％減）、機械器具卸売業（1.9％減）、各種商品卸売業（1.2％減）、家具・建具・じゅう器卸売業（1.1％減）が減少した。一方、食料・飲料卸売業（9.7％増）、農畜産物・水産物卸売業（4.6％増）、医薬品・化粧品卸売業（4.6％増）、繊維品卸売業（1.7％増）、建築材料卸売業（0.5％増）、衣服・身の回り品卸売業（0.2％増）は増加した。
大規模卸売店販売額は7兆7142億円で11.1％前年を下回った。商品別にみると、一般機械器具（35.4％減）、非鉄金属（27.4％減）、石油･石炭（26.2％減）、鉄鋼（21.7％減）、その他の商品（15.9％減）は減少した。一方、その他の輸送用機械器具（45.2％増）、紙･紙製品（6.3％増）、繊維品（5.2％増）が増加した。
■百貨店・スーパーの販売額2.6％増
小売業を業種別にみると、械器具小売業（4.8％増）、織物・衣服・身の回り品小売業（4.5％増）、自動車小売業（3.8％増）、飲食料品小売業（3.5％増）、その他小売業（3.4％増）、医薬品・化粧品小売業（2.1％増）、百貨店など各種商品小売業（1.9％増）は増加した。一方、燃料小売業は10.6％減少した。
百貨店・スーパー販売額は1兆6057億円（2.6％増）で、このうち百貨店は4832億円（2％増）、スーパーは1兆1225億円（3.2％増）だった。商品別にみると、衣料品（1.4％増）、飲食料品（2.6％増）、その他（4.1％増）は増加した。なお、百貨店・スーパーの季節調整済前月比は、0.7％増で、このうち百貨店は3.4％増、スーパーも1％増だった。
百貨店の主力商品である衣料品は、身の回り品（前年同月比4.9％増）、婦人・子供服・洋品（0.7％減）、紳士服・洋品（0.4％減）、その他の衣料品（0.3％減）、全体では同1.1％の増加となった。飲食料品は1.4％減少。
その他は、その他の商品（11％増）、家庭用品（2.8％減）、家具（1.3％減）、食堂・喫茶（1.2％減）、家庭用電気機械器具（0.8％減）で、全体では6.9％の増加となった。
スーパーの衣料品は、身の回り品（5.9％増）、その他の衣料品（1.5％増）、紳士服・洋品（0.9％の増）、婦人・子供服・洋品（0.8％増）で、全体では1.9％の増加となった。主力商品の飲食料品は3.3％増加。
その他は、家庭用電気機械器具（24.8％増）、家具（4.5％増）、その他の商品（3.5％増）が増加、食堂・喫茶（14.1％減）、家庭用品（1.8％減）で、全体では3.9％増となった。
■コンビニ販売5.5％増
コンビニエンスストアの商品販売額及びサービス売上高は9961億円（5.5％増）だった。商品別ではファーストフードと日配食品が3793億円（8.5％増）、加工食品が2729億円（6.4％増）、非食品が2927億円（1.1％増）で、商品販売額は9449億円（5.5％増）となった。サービス売上高は511億円（5.3％増）だった。
