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組合員の注文書無断使用し商品着服、昨年10月から

いずみ市民生協、センコー子会社配送員を刑事告訴

2015年10月5日 (月)

事件・事故大阪いずみ市民生活協同組合はこのほど、配送業務を委託している南大阪センコー運輸整備(堺市南区)の配送担当者が組合員の注文書を使用し、商品を着服していた事実が発覚したと発表した。南大阪センコー運輸整備はセンコーの100%子会社で2011年2月設立。

同生協によると、問題の配送担当者は昨年10月からことし9月にかけて、組合員3人の注文書を使って無断で商品を注文し、商品を着服していた。被害額は41万9106円。

8月に入って被害に遭った組合員から「本来、届くはずの商品が届かない」との問い合わせを受けて調べた結果、着服が発覚したもので、同生協は詳細な調査を実施し、組合員に被害額を弁済したうえで、配送担当者を刑事告訴した。

およそ1年間にわたって不正を把握できなかったことについて、同生協は「配送委託会社における社員教育・指導の不充分さとともに、配送業務を委託しているいずみ市民生協として、委託会社の管理に問題があった」との認識を示した。

再発防止策については「配送委託先の社員に指揮命令行為を直接行うことはできないが、委託先を含めて教育を徹底する」と職員・委託先に対する教育・指導強化に取り組む意向を表明。

さらに、組合員の利用実態を把握し、突然大量の商品や普段購入しない商品を注文するなど、通常時に比べて異常な注文を見つけた場合、組合員に本人が注文したものかどうかを確認するなど、受注管理体制の見直しを検討する考え。組合員に対しても注文した商品が届いたかどうかの確認を行うよう呼びかけるとともに、不正行為の検証を行うなかで追加の対策を検討する。