AIT中間、新規獲得順調、中国発貨物の減少カバー

ロジスティクスエーアイテイー（AIT）が6日発表した中間決算（3-8月期）は、円安の進行に伴い顧客が在庫調整を進めた影響で国際貨物輸送の取扱高が減少、0.2％の増収にとどまったが、仕入れコストの低減策や販管費の抑制効果で経常利益は8.8％の増益となった。これにより、売上高経常利益率は、前年中間期の6％から6.5％へと0.5ポイント改善した。

第2四半期となる6-8月は、5月に設置した新部署が日用雑貨・アパレル企業を中心としてきた営業活動を化学関連など専門性の必要な分野に拡大。順調に新規顧客の獲得が進んだ。

3月からの累計海上コンテナ取扱本数は主力の輸入で7万1932本で12％減少し、収益低下要因となったが、営業を強化して落ち込みをカバーし、通関受注は2.2％増加。中国発日本向けの貨物減少を吸収する形で部門利益を16.3％伸ばした。

2月期業績予想に対する進捗度は、売上高41.6％、営業利益37.8％、経常利益39.2％、純利益37.9％となっており、下期以降は利益改善策が求められる。

［エーアイテイー］2016年2月期第2四半期連結決算（単位：百万円）