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物流連、モーダルシフト大賞にヤマト運輸

2015年10月22日 (木)

認証・表彰日本物流団体連合会(物流連)は22日、「モーダルシフト取り組み優良事業者公表・表彰制度」の受賞者を発表した。最優良事業者賞(大賞)は、ヤマト運輸が受賞した。

今回は7社11件の応募があり、「モーダルシフト優良事業者選定委員会」で審議の上、表彰案件を選定した。表彰式は11月17日17時から霞山会館で開催する。

大賞を受賞したヤマト運輸は、従来から行っていた九州発関東行宅配便輸送で鉄道の利用を大幅に拡大。これまではJR貨物駅に近い福岡ベース(福岡県西部エリア)のみで鉄道コンテナ輸送を実施していたが、鉄道利用を行うベースを拡大し、輸送量の増大に取り組んだ。

同社は、荷物を集約する福岡ベースとの輸送距離の観点から佐賀ベース(佐賀県全域)と北九州ベース(福岡県の東部エリアを担当)を選定。両拠点は鉄道ダイヤとの時間調整のために作業方法の見直しが必要だったため、これまで関東の1都7県ごとに行っていた仕分区分を、関東行きとしてまとめ、作業時間を短縮した。

関東行きとしてまとめた荷物の仕分け作業は、羽田空港に隣接する24時間稼動の物流施設「羽田クロノゲート」に移管した。佐賀ベース・北九州ベースの荷物を福岡ベースへ集約し、鉄道利用が拡大したことで、輸送時の環境負荷の低減、輸送手段の効率化、コスト削減、人手不足の解消といった課題の改善を図った。

モーダルシフト取り組み優良事業者賞の実行部門に日本通運と日本石油輸送、改善部門に山九を、継続部門に日陸を、新規開拓部門には札幌通運をそれぞれ選んだ。有効活用部門には、センコーと日本通運を選定した。モーダルシフト改善継続部門については「該当なし」となった。