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日立、IoT技術でサプライチェーン全体を可視化

2015年10月23日 (金)

サービス・商品日立製作所は26日、グローバルに事業を展開する製造業向けにIoT技術でバリューチェーン全体をデータでつなぎ、品質・コスト・納期・リスクの全体最適化を図る「日立トータル・サプライチェーン・マネジメント・ソリューション/IoT」(TSCMソリューション/IoT)の販売を2016年1月4日から開始する。

具体的には、経営管理、設計、製造、サプライチェーンマネジメント(SCM)など、製造業のバリューチェーンを支える業務システムをクラウド経由で相互に連携させ、グローバルに分散する拠点間で設計、製造設備、部品在庫の状況などリアルタイムに共有、一体的な生産管理を行うことができる。

日立、IoT技術でサプライチェーン全体を可視化

(出所:日立製作所)

これまで、バリューチェーン全体を可視化するには専用のツールを個別に開発する必要があったがTSCMソリューション/IoTでは、経営管理、設計、製造、SCMなどの業務システムの相互連携を実現、バリューチェーンの状況をグローバルに可視化する。

例えば、製品回収が必要となった場合、工場内に蓄積した3Mに関するトレーサビリティ情報から回収の影響範囲を特定。サプライヤーまで情報の連携範囲を広げることで、バリューチェーン全体での影響範囲を最小限に食い止められるようになる。

また、特定拠点の設備の稼働状況に異常が発生した場合、設備の稼働を管理するシステムに異常を通知し、保全システムにメンテナンスの実行を指示するなど、機器の故障に伴う納期遅延や品質低下の抑止が可能となる。