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日立造船、韓国で使用済み核燃料容器を共同開発

2015年10月27日 (火)

荷主日立造船は27日、米国子会社のNACインターナショナルが韓国の斗山重工業と、使用済み核燃料貯蔵キャスクを共同開発すると発表した。

日立造船、韓国で使用済み核燃料容器を共同開発

韓国では24基の原子炉が稼動しており、同国内の総発電容量の30%を占める。特に霊光郡のハンビット原子力発電所では、使用済み核燃料を湿式貯蔵しているプールの貯蔵容量が2024年に限界を迎えるため、乾式貯蔵するためのキャスクの開発が急務となっている。

韓国でキャスクの需要が増大することを見越し、韓国メーカーが長期間にわたる貯蔵システムの設計技術を持たないために両社が提携し、共同開発を行うことにしたもので、日立造船は「韓国の将来的な需要に応えるものとなる」としている。

同社グループは、使用済み核燃料の輸送・貯蔵容器「キャスク・キャニスター」の納入実績が700基以上に上り、13年にはNAC社がグループ入り。キャスク・キャニスターのコンサルティングから設計・製造・輸送まで一体型のソリューションを提供できる体制を整えている。