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9月の商業販売額、小売業・卸売業ともに低調

2015年10月28日 (水)

調査・データ経済産業省が28日発表した商業動態統計調査結果(速報)によると、9月の商業販売額は38兆4700億円で前年同月に比べて2.2%の減少となった。このうち卸売業は27兆2420億円(3%減)で、小売業は11兆2280億円(0.2%減)だった。季節調整済みの商業販売額は前月比0.7%上昇した。卸売業は0.7%低下、小売業は0.7%上昇した。

■卸売業、鉱物・金属材料卸売業12.8%減
卸売業を業種別にみると、鉱物・金属材料卸売業が前年同月比12.8%減、化学製品卸売業が7.6%減、その他の卸売業が7%減、機械器具卸売業が5.1%減、建築材料卸売業が3.9%減、各種商品卸売業が3.5%減、繊維品卸売業が2.8%減となった。

一方、食料・飲料卸売業が10.2%増、医薬品・化粧品卸売業が5.6%増、農畜産物・水産物卸売業が1.9%増、家具・建具・じゅう器卸売業が0.7%増、衣服・身の回り品卸売業が0.1%増となった。

大規模卸売店販売額は9兆3507億円で6.5%減少した。商品別にみると、鉱物が37.6%減、一般機械器具が26.8%減、石油・石炭が26.7%減、農畜産物・水産物が15.6%減、鉄鋼が11.2%減となったものの、その他の輸送用機械器具が36.8%増、医薬品・化粧品が18.9%増、紙・紙製品が8.3%増加した。

■スーパー販売額が3.4%増
小売業を業種別にみると、燃料小売業が15.4%減、機械器具小売業が2.1%減、自動車小売業が0.1%減。織物・衣服・身の回り品小売業が4.7%増、飲食料品小売業が3.4%増、医薬品・化粧品小売業が3%増、その他小売業が2.4%増、百貨店などの各種商品小売業が1%増だった。

9月の百貨店・スーパー販売額は1兆5114億円(2.6%増)で、このうち百貨店は4941億円(1.1%増)、スーパーは1兆173億円(3.4%増)となった。商品別にみると、衣料品1%減、飲食料品3.6%増、その他3.5%増となった。百貨店・スーパーの季節調整済前月比は0.4%上昇で、うち百貨店が0.2%上昇、スーパーは0.7%上昇だった。

百貨店の主力商品である衣料品は、その他の衣料品が6.7%減、婦人・子供服・洋品が3.9%減、紳士服・洋品が0.3%減、身の回り品が3.7%増となったため、衣料品全体では1.4%の減少となった。

飲食料品は、1.1%増。その他の商品が8.4%増、家具が5.4%増、家庭用電気機械器具が7.1%減、家庭用品が2.1%減、食堂・喫茶が1.4%減少となったため、その他全体では5.7%の増加となった。

スーパーの衣料品は、身の回り品が5.9%増、紳士服・洋品が横ばい、その他の衣料品が5.4%減、婦人・子供服・洋品が1.1%減となったため、衣料品全体では0.2%の増加となった。

主力の飲食料品は、4%増。家庭用電気機械器具が19.7%増、家具が5.9%増、その他の商品が2.2%増、食堂・喫茶が17.5%減、家庭用品が2.1%減となったため、その他全体では2.3%の増加となった。

■コンビニ販売5.1%増
コンビニエンスストアの商品販売額、サービス売上高は9189億円(5.1%増)となった。商品別ではファーストフードと日配食品が3458億円(6.9%増)、加工食品が2440億円(5.4%増)、非食品が2806億円(1%増)だったため、商品販売額は8704億円(4.5%増)に増えた。また、サービス売上高は486億円で19.6%増だった。