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キヤノンITSのMRシステム導入

ダイフク、物流機器の事前検証体制を整備

2015年10月29日 (木)

サービス・商品キヤノンITソリューションズは29日、キヤノン製のMR(複合現実感)システム「MREAL」を、大規模物流システムの事前検証用としてダイフクに納入した、と発表した。

ダイフク、物流機器の事前検証体制を整備

(出所:キヤノンITソリューションズ)

MRシステムのMREALは、現実世界とCGをリアルタイムに違和感なく融合させることができるシステムで、設計段階から3D CADデータをもとに具体的なイメージを実寸大で体感できるようになる。

ダイフクは、顧客の要望にあわせて自動倉庫などの物流システムの設計、製造を行っているが、設計する物流システムの中には高さが数十メートル、奥行きが数百メートルに及ぶものがあり、これまでは実物による事前検証が不可能だった。

そこで、MREALを導入し、3D映像による実物大イメージで大規模物流システムを事前検証できる体制を整備。設計・生産・アフターサービスなどの部門間でイメージ共有と円滑なコミュニケーションを図り、開発・設計の手戻りが減るという効果を生み出した。

顧客との商談では、これまで物流システムの一部を実際に製作し、外観や作業性、安全性などを顧客に確認した上で製造していたが、MREALの活用により、早い段階で具体的な全体イメージを共有できるため、仕様や要件の定義を円滑に進められるようになった。