ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

丸紅情報、米国製の複合型ドローン検知器を販売

2015年11月4日 (水)

サービス・商品丸紅情報システムズは4日、ドローン検知器を研究・開発する米ドローンラボ(テキサス州ケイティ)と日本国内で独占販売代理店、日本以外の全世界で販売代理店契約を結び、同社製ドローン検知器「ドローン・ディテクター」の取り扱いを開始する、と発表した。

ドローン・ディテクターは、電波検知・GPS検知・音検知の3つの機能でデータベースをもとにドローンの接近を検知する複合型のドローン検知システムで、実証実験で最大1キロ範囲の検知を確認しているという。

電波検知はドローンと無線コントローラー(送信機)間の通信電波を内蔵アンテナで受信し、ドローンを検知する。ドローンが飛行を開始する前でも検知可能範囲内であれば、電源を入れて送信機との間で通信が開始した時点から検知できるほか、電波の発生方向を判別できるため、ドローンの飛来する方角も判別することが可能。

GPS検知は、テレメトリー(遠隔測定)機能を持つドローンのGPS通信を検知し、ドローンと送信機のGPS情報(緯度・経度・高度)を取得する。送信機のGPS情報により、操縦者の位置まで特定でき、電波検知機能と同様に、電源を入れた時点からドローンと送信機を検知する。音検知機能は、飛行するドローンのプロペラ音を検知する。

これまでのドローン検知システムは、音検知のみに対応したものが主流で検知範囲が音の届く距離に限られる上に、生活騒音や周囲の建造物、風雨などの外的環境が大きく影響していた。また、電波検知に対応するシステムでも検知手段は電波に限られており、GPS情報の取得や音響検知には対応していなかった。

ドローン・ディテクターのデータベースには、世界中に普及するドローンのうち、すでに90%が登録済みとなっており、今後発売されるドローンの新機種に対しても、データベースを随時更新していく。

また、丸紅情報システムズでは、ドローン・ディテクターを地図情報と連携させ、ドローンの侵入通知、機種表示、地図上への飛行経路や操縦者位置の時系列プロット表示、記録データ保管の機能を自社で開発するアプリケーションに実装し、包括的な「ドローン検知システム」として販売する計画。

広域を監視したい場合に複数のドローン・ディテクターを分散配置し、1つの地図上で一元管理する統合監視ソフトウエアも開発する。

■ドローン・ディテクター紹介WEBサイト
http://www.marubeni-sys.com/si/drone/