ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

トピー工業、中国事業縮小へ拠点集約

2015年11月6日 (金)

国際トピー工業は5日、中国で建機用足回り部品の生産拠点を集約するとともに、鉱山向け超大型ホイールの部品生産子会社を解散すると発表した。自動車・産業機械部品事業の収益力向上を図るため、中国生産拠点の集約を柱とする構造改革を実行することにしたもの。

同社は拡大する中国の建設機械需要を捕捉するため、2002年に青島トピー機械、11年にトピー履帯中国を設立し、現地で建機用足回り部品の供給能力を増強してきたが、中国経済の成長鈍化により、急激に需要が減少。

現地法人2社の一体運営や人員削減などのコスト改善に取り組んだが「短期的な需要回復が見通せない」として、抜本的に固定費を削減するため青島トピーの事業を休止し、トピー履帯中国に集約することにした。

トピー履帯中国は、事業用資産の減損処理を実施した上で、コスト改善と建機メーカーのニーズに柔軟に対応する生産体制の確立を図り、収益力の向上に取り組む。

また、拡大する鉱山機械需要に対応し、鉱山向け超大型ホイールの供給能力の拡大、部品調達の多様化を図るために2012年に設立した天津トピー機械についても、鉱山開発の縮小で需要が急減したことを受け、解散を決めた。今後は、鉱山向け超大型ホイールの部品生産から組立てを綾瀬製造所に集約し、収益基盤の強化に注力する。

これらの事業再編に伴う損失52億円を特別損失として計上した。