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日通、ミャンマーで現地企業向けフォーク研修

2015年11月12日 (木)

国際訓練で使用した様子日本通運は12日、ミャンマー・ヤンゴン市内で現地物流企業向けにフォークリフトの安全運転技能研修を実施したと発表した。同市でことし1月、官民合同の物流政策対話が行われた際、ミャンマー国際貨物利用運送協会(MIFFA)が同社にフォークリフト操作の研修実施を要請し、実現した。

研修には現地法人のミャンマー日通の従業員を含め、MIFFA会員企業から合わせて39人の従業員が参加した。

同国ではいまだ、物流荷役作業の大部分を人力に頼っており、安全面、品質面で多くの課題を抱えていることから、物流の近代化に向けてフォークリフトの普及と操作できる人材の育成が急務となっている。

現地で手作りした資材同社はこうした事情を踏まえて研修の実施要請を受けることにしたが、実技訓練のコースに立てる樹脂製の資材も、日本では当たり前に入手できるが現地では手に入りにくいため、受講予定者が手作りで作成して準備にあたったという。

研修当日は、同社が日本から指導員を派遣し、フォークリフトの基本知識、運転操作、実技訓練、事故事例、点検など、通訳を介して8時間にわたるカリキュラムで指導を行った。

受講生らは、実技訓練で初めて運転するフォークリフトの操作方法を覚えようと、真剣な眼差しで指導員の模範実技を観察。終了後は参加者一人ひとりに修了証が手渡され、「このような研修を実施してもらい、感謝している。次の機会も是非参加したい」との感想が寄せられた。

同社では「フォークリフト安全運転研修を継続することで、安全で効率的な荷役作業をミャンマー国内に普及させ、ミャンマーの物流をグローバルスタンダードまで引き上げるために貢献していく」としている。