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日本機械輸出組合調べ

9月の機械輸出額、2.5%増も実質伸び率の低調続く

2015年11月17日 (火)

調査・データ日本機械輸出組合(JMC)は17日、9月の機械貿易動向を発表した。機械輸出額は4兆2326億円で前年同月と比べて2.5%増え、13か月連続で増加した。

9月の為替動向は1ドル121円と前年から15.3%の円安となったが、対ユーロは136.2円と0.9%の円高で、合わせて8.2%の増加要因と なった。これを考慮すると、実質的な伸び率は4か月連続で減少となる0.3%減となった。JMCでは、増加要因について「対ドルで円安傾向が続き、自動車 や産業機械、電子デバイスなどが増えたため」としている。

輸入額は6兆5328億円で11%減となり、9か月連続で減少した。

地域別では韓国・台湾向けが11.1%増で最も伸び、北米向け(10.4%増)、EU向け(4.7%増)、ASEAN・南アジア向け(2.5%増)、中国向け(2.3%増)――と続いた。一方、その他地域向け(11.3%減)は減少した。

業種別では機械輸出額の37%を占める自動車(5.3%増)をはじめ、15%を占める産業機械(0.7%増)、電子ディバイス(8.4%増)などが増加した。

JMCでは10月の輸出について「為替・営業日要因は0.8%の増加寄与要因となる」としているが、10日発表の貿易統計によると、10月上中旬の全商品輸出は1.8%の減少だった。