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DHL、コニカミノルタとのLLP契約を中国に拡大

2015年12月7日 (月)

ロジスティクスDHLサプライチェーン(東京都品川区)は7日、コニカミノルタ向けに国内で提供しているリードロジスティクスプロバイダー(LLP)契約を中国全土に拡大すると発表した。

これにより、DHLサプライチェーンはコニカミノルタの情報機器事業の生産関連物流を対象に、中国国内の全サプライチェーンの責任を負うこととなる。

両社の戦略的パートナーシップは、2013年7月にDHLサプライチェーンがコニカミノルタの日本国内でのLLP契約を獲得したことで始まった。国内ではDHLサプライチェーンがコニカミノルタの国内物流機能の管理を包括的に担い、倉庫業務への品質改善プロセスの導入、業務プロセスの標準化、新たなKPIに基づく品質管理システムの構築を行い、実績管理、継続的改善を実施してきた。

配送業務でも、運送契約の標準化や共同配送の実施を通じ、コスト削減と効率化を推進。こうした国内の成果が評価され、中国への範囲拡大という形で新たな契約を結ぶこととなった。

コニカミノルタの家氏信康SCMセンター担当常務は、「DHLサプライチェーンは物流費削減、サービス拡大という目標を達成し、着実に成果を挙げている。大幅なプロセス改善により、当社の国内物流業務は、以前より管理水準が高く効率的なものへと変革した。私たちはこの成功事例を中国にも展開したいと考えており、その実現に向け、DHLサプライチェーンが戦略的パートナーとして力を発揮してくれることを期待している」と話している。

DHLは、すでに11月から中国で新たなLLPサービスの提供を開始しており、両社間で合意されたコスト削減目標の達成に向け、まず輸配送ネットワークの見直し、倉庫業務の最適化、プロセスの標準化に注力していく。その後、KPIに基づく品質管理、継続的改善活動を通じて、さらなる業務効率化に着手する。

両社は、7月から世界的CSR推進団体「EICC」の下、国内で「CSR物流」の取り組みも実施しているが、テクノロジー業界のサプライチェーン全体で品質、透明性、持続可能性の向上を目的としたこの取り組みで、物流業務を対象範囲としているのは初めてだという。