ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

JR貨物、来春の改正で関東・関西間に速達コンテナ列車

2015年12月18日 (金)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は18日、来年3月にダイヤ改正を実施すると発表した。関東・関西間に速達タイプのコンテナ列車を新設するほか、首都圏周辺エリアから九州向けの輸送力を大幅に増強する。

JR貨物、来春の改正で関東・関西間に速達コンテナ列車

また、輸送需要が旺盛な地域間でコンテナ貨車の増結による輸送力強化、主要都市間のコンテナ列車速達化によるリードタイム短縮にも取り組む。

関東・関西間では、トラックドライバー不足などの構造的問題を背景に、トラックから鉄道へ輸送モードをシフトする機運が高まっていることから、モーダルシフトへの期待に対応するため、物流の大動脈となっているこの区間で深夜発早朝着の速達タイプのコンテナ列車を新設する。これにより、往復合わせて240個分の輸送力を増強する。

また、首都圏や周辺エリアから九州方面への輸送需要が高まっており、圏央道の開通で今後も需要の拡大が見込まれることから、九州方面への直行輸送力を大幅に強化し、12フィートコンテナ140個分となっている現行の輸送力を225個へ85個分積み増す。

さらに、鉄道輸送へのモーダルシフトの動きが顕著な東海・北陸・信越エリアから関西以西への輸送ニーズに対応するため、この区間を走行する列車にコンテナ貨車を増結することで輸送力を120個分増強する。

このほか、名古屋・岐阜発西大分・延岡行きの輸送日数を1日短縮するなどのリードタイム改善に取り組み、車両・機材の増強を進める。機材の増強では、機関車を18両、コンテナ貨車を209両、コンテナを4000個増やす。